大阪堺市のウサギ病院-キキ動物病院 の日記
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ウサギのエンセファリトゾーン症(捻転斜頸など)【大阪堺市ウサギ病院】
2012.08.13
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ウサギのエンセファリトゾーン症(捻転斜頸など)
エンセファリトゾーンとはウサギに寄生する寄生虫のことです。
エンセファリトゾーン症とはその寄生虫が原因で現した症状のことです。
数年前までは日本に住むウサギにエンセファリトゾーン症は少ないとされていましたが、実は日本においてもエンセファリトゾーン症はよくみかける問題であると認識されるようになりました。
エンセファリトゾーン症の特徴的な症状としては捻転斜頸があります。
症状は突然現れることが多く、治療が遅れると亡くなることもあります。
1歳以上のウサギでは急激に症状を示すことが多いのですが、1歳以下では漠然とした症状(食欲不振、大きくならないなど)を示して衰弱死することもあります。
腎不全や白内障を引き起こすこともあり、常に意識しておいた方がいい病気の一つです。
気を付けなくてはいけないのが、似たような神経症状を示す病気があるということです。
パスツレラ感染による中耳炎はよくある原因と言われていますが、脊椎損傷などにも注意して診察する必要があります。
いずれにせよ、ウサギが斜頸を起こした場合は緊急状態と認識し、できるだけ早く治療を開始したほうがいいでしょう。
キキ動物病院
大阪府堺市中区深井北町117-3
072-276-3555