大阪堺市のウサギ病院-キキ動物病院 の日記
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ウサギの食欲不振・毛球症と手術【大阪堺市ウサギ動物病院】
2012.08.11
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ウサギの食欲不振・毛球症と手術
食欲不振はウサギの主要な来院理由の一つであり、当院でもよくききます。
ウサギの食欲不振の大きな理由の一つに消化管の機能低下があります。
ウサギの消化管はストレスや疼痛、脱水や不適切な食餌によって容易に蠕動運動の低下をきたします。
これらは多くは内科治療によって改善するのですが、まれに手術しなければ助からないウサギのいます。
一昔前は毛球症と呼ばれていた状態です(今は毛球症という呼び方は適切ではないとのことであまり使われなくなっている言葉です)。
毛球症に陥ったウサギはショック状態に陥っていることも多く、このときの検査は注意が必要です。
検査のストレスに耐えられないこともあります。
ショック状態では低体温になっていることが多く、このときには治療に反応しにくくなるので、保温も重要になります。
ウサギの食欲不振では、頻度は少ないながらも開腹手術をしなければ助からないことがあります。
当院では手術に踏み切っても助からなかったことは多くありませんが、一般的には毛球症のときの手術はリスクが高いとされています。
どんな原因であれ、うさぎに一度食欲不振が起これば様子を見ていても良くなることはあまりありません。
まずは食欲を増進させていく治療が必要になることが多いのです(場合によっては入院が必要になります)。
うさぎの食欲不振は緊急状態と捉え、軽くみることなく早めに動物病院に連れていってあげましょう。
キキ動物病院
大阪府堺市中区深井北町117-3
072-276-3555